日常や創作、ゲームとか色々語ってます。
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過去ゲー再プレイ感想
 過去にプレイしたゲームの感想、続きから書いてます。つい先日再プレイを完了した「英雄伝説3 白き魔女」。発売から25年以上が経つ、今や立派なレトロゲー。好き勝手言っててネタバレ自重していません。

 好きなものの感想文を書くことに関しては伝えるための文章の練習とか色々思うところはあったけど、やはりシンプルに「これはいいものだ!」「自分のこの心の昂りをぜひ語りたい」というのが本音になりますね。気が向いた時に書いて、数が増えてきたらサイトにまとめることも考えるくらいで。

 この興奮が冷めないうちに、聖剣3リメイクの感想もまとめたいなぁ。


英雄伝説3 白き魔女
制作:日本ファルコム
ハード:Windows他

 私が今までプレイしたRPGの中でも、多分これから先も、5本の指に入るのではないかと思うくらい大好きなゲーム。ハードの例として挙げたのは代表であるWindows版ですが、何回も移植とリメイクが行われている作品なので色々なハードで楽しめます。最新版は2004年発売のPSP版。PCで発売されたものを除きほとんど他社に移植を任せているようで、各ハードで毛色がそれぞれ微妙に違いますけども。音楽はファルコム本家が手がけていることが多く、それらを聴き比べるのもなかなか楽しかったりします。

 ただ個人的な警告として一つ言わせて頂けるならば、

 セガサターン版だけ色々おかしいよ。

 グラフィック・サウンド・キャラクター・場面演出などなど、他のものとはまるで別物。割り切れば新鮮に楽しめるかもしれないけど、逆に原作への思い入れが強ければ打ちのめされる可能性がそこそこ高い諸刃の剣。ファンには申し訳ない気持ちもありますが、少なくとも私にはあれを別ゲームとして楽しむ余裕は存在しませんでした……。

 ジジイのツインテールとか一体どんな層を狙ってんだよ!!


 感想として最初に書こうと決意するくらい好きな作品ではありますが、「では白き魔女のどこが好きなのか?」と聞かれると悩みますね。モブNPCでもほぼ全員に名前が付いてるとか、ちょっと展開進むだけでコロコロ変わる会話内容とか、細かいシステム一つ取っても初プレイ当時の悠人には新鮮すぎたので……。

 世界観、音楽、人物、物語から漂う穏やかな雰囲気がとてもいい。悪役でも悪人とは言い切れない(一部除外)、そんな作品だと思う。「詩うRPG」の標榜は伊達じゃないなと感じます。システムに不親切な部分が多くていまいちマイナーなんだけど、いい話ですよ。

 少年少女の成人の儀式、という目的の旅で道中くすっと来る場面も多いけど、物語において最大のキモはやはり影の主人公・白き魔女の軌跡についてだと思います。

 ジュリオ達の旅から数えて20年前に異界から訪れ、彼らと同じような経路でティラスイール中を旅していた魔女ゲルド。少年少女達の頃ならいざ知らず、当時のティラスイールでは魔法もろくに知られておらず、魔法使い自体まだまだ少なかった時期。「未来予知」なんて飛び抜けた能力を備える魔女は、人々の多くにとって驚異と恐怖の対象でした。

 余談ですがこの辺り、ガガーブトリロジー通しプレイの後だと人々の魔法に対する意識差を実感します。【朱紅い雫】や【海の檻歌】から数十年は経ってるにも拘わらず、魔法使い達の存在や知識がほぼ皆無って。ティラスイール圏だけ文明レベルが悪い意味で違いすぎやしませんかね。


 ゲルドは立ち寄る場所でいずれ起きる大小さまざまな事件と、その対策・回避方法を説いていました。その忠告に感謝する人もいないわけではないけど、凶事の予言について「魔女の呪い」と罵る人も少なくなかったとか。そんな風に恐れられても、ゲルドは旅をやめようとしなかった。

 魔女だって人の子です。不思議な力を持っていようと歳自体はジュリオやクリスとあまり変わらないし、人々の態度に傷つかないわけがない。動機が動機とはいえ、諸々の状況踏まえて心が折れないのは本当にすごいと思う。

 そんなゲルドをかつて間近で見ていたデュルゼルさんですが、正直彼女の旅は追手側だった彼にとってもかなり辛かったんじゃないかと……。罪もない相手を「捕らえるか殺せ(直訳)」という命令自体相当憂鬱なだけでなく、当時のゲルドは18歳。若い娘が辛い目に遭いながら旅してる光景って、既に子を持つ親としては見てて相当キツくないですか……?

 そして語られるゲルドの最期には、涙で画面が見えないくらい泣いた。回想シーンのセピア色の中、ただ一つ赤い血だまりが広がる演出には背筋が震えた。

 顔を合わせることはなかったけど、ジュリオ達はいつもゲルドの痕跡をヒントにして困難を乗り切ってきました。だからこそ遊んでいる私自身、初見プレイでは「彼女にはいつ逢えるんだろう」と普通に期待してたんですよ。仲間になってくれなんて贅沢は言わずとも、一目直に逢ってみたいもんだと。それがあんな結末を迎えているとは思いもよらず……。


 更に一刻の猶予もない状況から始まった最終章、乗り込んだルード城では胸躍る熱い展開が待ち受けています。最後の大舞台に仲間が続々集まるこの演出、何度見ても痺れるなぁ……かっこよすぎるよこいつら。システム変更の影響か、PSP版でフィリーまで来てたのには度肝を抜かれましたが。

 唯一ルーレ爺さんだけ来ないことに対しては、他サイト様の考察でも度々見られる意見同様「自分にできること全部済ませて、後は若い世代に託した」のかなと。まぁあの爺さんは働きすぎだとも思う。

 ラスボスとも「お互い譲れない」という切羽詰まった戦いの末に後味悪い勝利となりましたが、哀愁が漂う音楽と相まってエンディング入ってからの演出が本当に素敵だったなぁ。ラウアールの波に立ち向かうゲルドの精神体を目の当たりにして、最終章「優しき魔女」のタイトルが真に活きてくる。

 ラウアールの波は、思念から生まれた形のない化け物。ゲルドはこれをどうにかするために、色々な種を撒いていました。

 波と真正面でかち合うギリギリのタイミングが必要だったから、イザベル達の決断やその計画自体はあえて止めようとしなかった。波を違う世界に押し付けるための細工に関しては、現場のあちこちに予言を残すことで対策や予防線を張って回った。そんな風に同郷の仲間を邪魔して敵に回すような旅をする中、実際自分が仲間の手にかかって死ぬことも分かっていた。

 これらの布石全てが、最後に自分の魂丸ごと使ってラウアールの波を浄化するためだったと。どうあがいても生身の肉体では波に太刀打ちできないのを知ってたから、自分が死ぬのは前提として織り込み済みだったことになります。

 ここまでくると力や役者数の過不足とかいう問題じゃなく、「何でそこまでできるんだ」の一言に尽きます。何故そこまでやろうと思えるのか、なぜそこまで優しくなれるのか、デュルゼルさんの問いが深かった。


 それでも例えば、オルドスでラウアールの波のことを知った時点で。最終戦後、すぐそこに迫っている波を見た時点で。ジュリオ達が諦めていたら、ゲルドの力は発動しなかったんじゃないか。ラウアールの波を退けられなかったんじゃないか、と思うと一層感慨深いものがあります。「予言はヒントであってあくまでも警告」「直接この目で確かめに行こう」など、あくまで食い下がるジュリオ達の強さこそが、EDの奇跡を呼んだんじゃないかと思う。

 実際ゲルドも視えていたのはおそらく【世界が滅ぶ未来】の方だけで、自分の足跡を辿って歩く人間が現れる確証はなかった(だからこそ賭けた)。彼女を一番傍で見ていたデュルゼルも、ジュリオとクリスが来るまではすっかり諦めてたのに。

 大人になってプレイすると、こんな大きな物語を動かしたのがごくごく普通の少年少女だという点に感動します。タイトルに大きく「英雄伝説」と謳っておきながら、古典的な英雄像を否定するラップ爺さんも嫌いじゃないですよ。

 訳も分からずプレイした幼少期から何年か、シナリオの意味を味わえる年頃になってからの再プレイで物語のカラクリを全て理解した時につくづく凄い作品だと感じました。「コレをプレイしてファルコム社に入った人がいる」というのも納得の出来。ガガーブトリロジー三部作の始まりにして終わりを飾るに相応しい傑作だと、私は思います。

 巡礼の旅が終わっても、世界は広い。ジュリオとクリスがティラスイールの外に飛び出す冒険譚、機会があれば是非見てみたいです。
【2020/06/12 Fri】 | ゲームとか | CM(0) | TB(0) | 【EDIT】 | ↑PageTop
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